初心者向け新NISAの基礎知識と始め方

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

新NISAを始めたいけれど、何から手をつければいいのかわからない——そんな初心者の方も多いのではないでしょうか。新NISAは、簡単に口座開設ができ、初心者でも簡単に始めることが可能です。しかし、「どの口座がおすすめなのか」「口座開設後はどうすればいいのか」など、気になるポイントも多いはずです。

また、新NISAにはメリットがある一方でデメリットも存在します。制度を理解せずに始めると、思わぬリスクを抱えることにもなりかねません。本記事では、新NISAの始め方の基礎知識をわかりやすく解説し、失敗しないためのポイントを紹介します。これから投資を始める方も、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 新NISAの基礎知識と旧NISAとの違い
  • 新NISAのメリットとデメリット
  • 新NISAに向いている人、向かない人
  • 新NISAの始め方
目次

新NISAの始め方初心者向け完全ガイド~基礎知識編~

  • 新NISAの基礎知識と旧NISAとの比較
  • 新NISAのメリットとデメリット
  • 新NISAが向いている人・向かない人の特徴

新NISAの基礎知識と旧NISAとの比較

新NISAは、2024年にスタートした新しい非課税投資制度で、従来のNISAよりも使いやすくなっています。これまでのNISA制度には「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類がありましたが、新NISAではこれが一本化され、より多くの人が利用しやすい形に進化しました。

お困りさん

実際にはどこが変わったんだろう?

かず

まずは順を追ってみていこう!

  1. 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で併用可能に
    新NISAでは、従来のNISA制度と異なり「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能になりました。これにより、長期的な資産形成を目的とした投資信託への積立と、個別株やETFなどを活用した成長性の高い投資の両方を同時に活用できるようになった点が大きな特徴です。
  2. 投資可能枠の拡大
    従来のNISAでは、一般NISAが年間120万円、つみたてNISAが年間40万円と限度額が設定されていましたが、新NISAでは成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円、あわせて年間最大360万円と、より多くの資金を運用できるようになりました。特に、生涯投資枠として1,800万円が設定されている点が大きな特徴です。
  3. 投資枠の復活制度
    従来のNISAでは、一度投資枠を使うと売却してもその枠は戻りませんでした。しかし、新NISAでは、売却すればその分の投資枠が再び使えるようになります。これにより、ライフプランに合わせた投資の調整がしやすくなりました。
  4. 非課税期間の違い
    従来のNISAでは、一般NISAが最長5年、つみたてNISAが最長20年と非課税期間に制限がありました。しかし、新NISAでは非課税期間が「無期限」となり、長期投資のメリットを最大限活かせる仕組みになりました。
かず

次は分かり易く表でみてみよう!

スクロールできます
旧NISA制度新NISA制度
一般NISAつみたてNISA成長投資枠つみたて投資枠
制度併用不可可能
年間投資上限額120万円(一般NISA選択時)40万円240万円120万円
生涯非課税限度額600万円800万円1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)
売却時の限度額なし買付額分の投資枠再利用可能
非課税保有期間5年間20年間無期限
制度実施期間~2023年末2024年~(恒久化)
対象年齢18歳以上の成人18歳以上の成人
対象商品株式・投資信託・ETF投資信託株式・投資信託・ETF投資信託

このように新NISAは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能になり、長期投資と成長投資の両方を活用できる制度です。年間投資上限額は最大360万円、生涯非課税枠は1,800万円に拡大され、非課税期間も無期限となりました。さらに、売却すれば投資枠が再利用できるため、より柔軟な運用が可能です。

ただし、投資リスクがあるため、計画的な運用が重要です。自分に合った方法で活用し、将来の資産形成に役立てましょう。

新NISAのメリットとデメリット

新NISAは、2024年から開始された新しい非課税投資制度です。従来のNISAと比べて投資の自由度が高まり、長期的な資産形成に適した制度として注目されています。しかし、メリットだけでなく、デメリットも存在するため、利用する前にしっかりと理解しておくことが重要です。

新NISAのメリット

非課税投資枠の拡大

新NISAでは、年間の非課税投資枠が大幅に拡大されました。具体的には、「つみたて投資枠(120万円)」と「成長投資枠(240万円)」を併用することで、年間最大360万円まで非課税で投資することが可能です。従来のNISAと比べて投資額の制限が緩和され、より多くの資産を運用できるようになりました。

生涯非課税限度額の拡大

従来のNISAでは、生涯での非課税投資額が600万円~800万円に制限されていましたが、新NISAでは最大1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)まで非課税で運用できます。長期的な資産形成を考える場合、大きなメリットとなります。

非課税期間が無期限に

旧NISAでは、一般NISAが5年間、つみたてNISAが20年間という非課税期間の制限がありました。しかし、新NISAでは非課税期間が無期限になったため、投資した資産を長期にわたって運用し続けることが可能です。これにより、短期間で売却する必要がなく、より計画的な資産形成ができます。

つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できるため、長期的な資産形成と短期的な資産運用の両方を組み合わせることができます。例えば、つみたて投資枠ではインデックスファンドを毎月積み立てながら、成長投資枠では個別株やETFを活用することで、リスクとリターンをバランスよく管理できます。

売却した分の投資枠が再利用可能

旧NISAでは、一度使った投資枠は売却しても復活しませんでした。しかし、新NISAでは売却額分の投資枠を再利用できるため、資産を入れ替えながら運用することが可能です。これにより、市場環境の変化に応じて柔軟にポートフォリオを調整できる点が大きな魅力です。

新NISAのデメリット

投資枠の総額に上限がある

新NISAでは、年間最大360万円の投資が可能ですが、生涯非課税限度額は1,800万円に制限されています。そのため、高額な投資を続けていると、限度額に達してしまい、それ以降の投資はNISAの非課税対象外となります。長期的な運用計画を立てる際には、この上限を意識する必要があります。

元本保証がない

新NISAは投資制度であるため、元本保証がない点に注意が必要です。市場環境によっては、投資した資産が目減りする可能性もあるため、リスク管理をしながら運用することが求められます。特に初心者の場合、安定した投資信託や分散投資を活用するのが重要です。

一部の投資商品は対象外

新NISAでは、成長投資枠で投資できる商品として、上場株式、ETF、投資信託が含まれていますが、信用取引やFXなどのハイリスクな金融商品は対象外です。また、つみたて投資枠では、金融庁が厳選した長期投資向けの投資信託に限定されるため、投資商品の選択肢が狭まることも考慮する必要があります。

利用する証券会社によって投資商品のラインナップが異なる

新NISAを利用する際には、証券会社の選び方も重要です。例えば、大手ネット証券(楽天証券やSBI証券など)では多くの投資信託が取り扱われていますが、一部の銀行系証券では選択肢が限られる場合もあります。自分が投資したい商品を取り扱っている証券会社を選ぶことが大切です。

投資に対する一定の知識が必要

新NISAは初心者でも利用しやすい制度ですが、適切に運用するためには、投資に関する基本的な知識が必要です。特に、リスク管理や分散投資の考え方を理解していないと、市場の変動によって大きな損失を被る可能性があります。そのため、投資を始める前に最低限の勉強をすることが重要です。

新NISAが向いている人・向かない人の特徴

新NISAが適している人

  • 長期的な資産形成を目指す人
    新NISAは非課税期間が無期限であり、つみたて投資枠を活用すれば長期的な資産形成が可能です。将来の資産形成をコツコツ続けたい人にとって、税金の負担なく運用できるのは大きなメリットです。
  • 投資にある程度の興味や知識がある人
    投資はリスクを伴いますが、新NISAでは投資信託やETFを利用して比較的安定した運用ができます。投資の基本的な知識があり、分散投資を意識できる人には向いています。
  • フレキシブルに資産を運用したい人
    新NISAでは売却した分の投資枠が再利用できるため、市場環境に応じたポートフォリオの調整が可能です。積極的に資産を入れ替えて運用したい人に適しています。
  • 将来的に大きな投資をしたい人
    生涯非課税枠1,800万円の範囲内で、積立投資と個別株投資を組み合わせることができるため、将来的にまとまった資産を作りたい人にはおすすめです。

新NISAが適していない人

  • 投資リスクを一切取りたくない人
    新NISAは元本保証がないため、元本割れの可能性があります。リスクを極力避けたい人は、定期預金や国債などの安全資産の方が適しているかもしれません。
  • 短期間で利益を出したい人
    新NISAは長期投資向けの制度であり、特に「つみたて投資枠」は長期の積立を前提とした仕組みです。短期間で大きな利益を狙うトレードスタイルには向いていません。
  • ハイリスクな投資(FX・信用取引)をしたい人
    新NISAでは、信用取引やFXなどのリスクの高い投資は対象外となっています。これらの投資をメインに考えている人には、他の投資手段の方が適しています。
  • 投資商品を自由に選びたい人
    つみたて投資枠では金融庁が厳選した投資信託しか購入できず、選択肢が限られています。投資商品の自由度を重視する人には、通常の証券口座での投資の方が向いているかもしれません。

新NISAは 「長期的な資産形成をしたい人」「分散投資を活用したい人」 にとって魅力的な制度です。一方で、「短期間で大きな利益を狙いたい人」や「元本保証を求める人」 には向いていません。自分の投資スタイルや目的に合わせて、制度を活用することが重要です。

新NISAの始め方初心者向け完全ガイド~始め方編~

新NISAの始め方を5つのSTEPで解説!

新NISAを始めるには、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、初心者の方でも迷わず進められるように、新NISAの始め方を5つのSTEPに分けてわかりやすく解説します。

STEP
新NISA口座を開設する金融機関を選ぶ

新NISAを利用するには、銀行や証券会社などの金融機関でNISA口座を開設する必要があります。口座開設できる主な金融機関は以下の通りです。

ネット証券(楽天証券・SBI証券など)
→ 低コストで商品数が豊富。初心者におすすめ。

銀行(ゆうちょ銀行など)
→ 安心感があるが、取扱商品が少なめ。

対面型証券会社
→ 専門家に相談できるが、手数料が高い傾向。

ポイント💡
・基本的にネット証券のほうが手数料が安く、選べる商品も多いのでおすすめ。
・金融機関は1つしか選べないので慎重に決めることが大切。
・すでに旧NISAの口座を持っている場合、新NISAでは口座の金融機関変更が可能

STEP
新NISA口座を申し込む(口座開設手続き)

金融機関を決めたら、次は新NISA口座を開設します。
口座開設はネットから簡単に申し込めます。以下の手順で進めましょう。

1️⃣ 金融機関の公式サイトへアクセスし、「新NISA口座開設」を選択
2️⃣ 本人確認書類を提出(運転免許証・マイナンバーカードなど)
3️⃣ 必要事項を入力し、申し込み完了!
4️⃣ **税務署の審査(通常1〜2週間)**を待つ
5️⃣ 審査完了後、新NISA口座が開設される

ポイント💡
・新NISAの口座開設にはマイナンバーカードが必須なので準備しておく。
・口座開設は早めに申し込んでおくと、スムーズに投資を始められる。
旧NISAを利用していた人も、新たに新NISA口座の開設が必要。

STEP
投資する枠(つみたて or 成長)を決める

新NISAには以下の2つの投資枠があります。

つみたて投資枠(年間120万円まで)
→ 長期・安定運用向け。金融庁が厳選した投資信託のみ対象。

成長投資枠(年間240万円まで)
→ 個別株やETFにも投資可能。リターンを狙いたい人向け。

💡 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用可能!
長期でコツコツ積み立てつつ、成長投資枠で高成長を狙うこともできます。

ポイント💡
初心者は「つみたて投資枠」から始めるのがおすすめ!
・成長投資枠を使う場合は、リスクを理解して投資することが大切。
・どちらの枠も、年間の合計投資額は360万円が上限

STEP
投資する商品を選ぶ

次に、実際に投資する商品を選びます。
新NISAでは、主に以下の商品が対象です。

つみたて投資枠(投資信託のみ)
低コストなインデックスファンドがおすすめ!
例:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など

成長投資枠(投資信託・ETF・個別株)
日本株・米国株・高配当ETFなどが対象
例:「日経225ETF」「オルカン(全世界株式)」など

ポイント💡
・初心者はつみたてNISA対象の投資信託から始めるとリスクが低い。
・成長投資枠では個別株も選べるが、リスクが高いため注意!
・長期運用を前提に、分散投資を意識する。

STEP
実際に投資を始める

最後に、投資の設定を行いましょう!
方法は2つあります。

🔹 つみたて投資枠:毎月一定額を積み立てる(自動投資)
🔹 成長投資枠:スポット購入(好きなタイミングで投資)

💡 積立投資を設定しておけば、自動的に買い付けが行われるので楽!
一度設定すれば、ほったらかしで運用できます。

新NISAの始め方は、5つのSTEPでシンプルに進められます。

1️⃣ 金融機関を選ぶ(ネット証券がオススメ)
2️⃣ 新NISA口座を開設する(審査完了後、利用開始)
3️⃣ 投資枠(つみたて投資枠 or 成長投資枠)を決める
4️⃣ 投資する商品を選ぶ(投資信託・ETF・個別株)
5️⃣ 積立設定またはスポット投資を開始!

💡 初心者は「つみたて投資枠」からスタートしよう!
少額からコツコツ積み立てることで、リスクを抑えながら資産形成が可能です。
新NISAを活用して、将来に向けた資産運用を始めましょう!

初心者向け新NISAの基礎知識と始め方のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 新NISAと旧NISAの違いを理解し、制度の進化と利点を把握できる
  • 投資枠の仕組みや運用方法を把握し、自分に最適な資産運用プランを立てられる
  • 非課税枠の拡大や投資枠の再利用といった特徴を活かし、効率的な資産形成が可能になる
  • 新NISAのメリット・デメリットを知り、自分に適した運用方法を選べる
  • 新NISAがどのような人に向いているのか、活用すべきか判断できる
  • 新NISAの具体的な始め方や、口座開設の流れをスムーズに理解できる

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次